
こんにちは〜『sho-blog』のShota(@n_a_b_e_cp3)です!
これまで数回「フリーアコモデーション」という働き方について記事を書いてきました。
東京都内のゲストハウス/ホステルで「フリアコ(フリーアコモデーション)」を続けてきましたが、
気付けば3月でフリーアコモデーションを続けてきて1年が経ちました。
フリーアコモデーションを1年も続けている人なんてなかなか居ないんじゃないでしょうか…?
普通ではない生活と働き方に色々と経験した1年になりました。
今回はこの1年で書いた「フリーアコモデーション」に関する記事の内容もまとめつつ全体の振り返りとしていきたいと思います。
記事の前半は「フリーアコモデーション」について、後半は「フリーアコモデーションで1年過ごした自身のこと」について書いています。
前半を飛ばして後半から見たい方はこちら(フリーアコモデーション生活1年を振り返って…)から見てください。
Contents
「フリーアコモデーション生活」この1年の振り返り
フリーアコモデーションとは
これまでも「フリーアコモデーション」についてどのようなものか説明してきましたが簡単に説明します。
フリーアコモデーションとはその宿泊施設の仕事を手伝う代わりに無料で宿泊できる仕組みのこと
通称「フリアコ」とも呼ばれたりしています。
フリーアコモデーションは主に
ベッドメイキングや基本的な「清掃」、チェックイン・チェックアウト対応などの「受付業務」、夜間のゲストの対応を行う「宿当番」、ゲストとの交流を図る「イベント運営」などの仕事内容になっています。
それらの仕事を決められた時間を行うことで、宿泊費を払うことなくそこで宿泊できるというものです。
ほとんどのゲストハウスが週15〜20時間の業務を行うことで宿泊費を支払うことなく宿泊することができます(東京のゲストハウス)
そのゲストハウスによって「フリーアコモデーション」の条件は様々ですが、これが基本的な条件になります。
フリーアコモデーションのメリット
続いて僕がフリーアコモデーションを1年経験して感じたメリットをいくつか挙げていきます。
メリットの一覧はこちらになります。
①節約ができる
②英語力が身につく
③国際的な友達ができる
④多様な価値観と出会える
1つずつ簡単に説明していきたいと思います。
①節約ができる

「フリーアコモデーション」は清掃やレセプションなどの仕事を決められた時間を行うことで、宿泊費を払うことなくそこで宿泊できるというものです。
また、光熱費やwi-fiの通信費などの費用、生活をするのに必要な家具などの初期費用も必要ありません。
またゲストハウスにもよりますが、賄いがついていたりします。
僕の働いているゲストハウスではイベント行なった際にゲストと一緒に食べて交流しているので食費も少し浮かすことができました。
フリーアコモデーションと他の仕事を両立することができれば、他の仕事で働いた分の多くを貯金することができます。
②英語力が身につく
ゲストハウスには世界各国からのゲストが訪れます。
なので、もちろん受付からゲストとの交流まで「英語の会話」が必要になってきます。
嫌でも英語で会話することになるので自然と英語力はついてきます。
僕は英語が全く話せない状態から始まりましたが、今では基本的な会話をしてコミュニケーションは取れるようになりました。
(ペラペラ話すことはできないですけど…。)
僕は圧倒的な勉強不足でしたが、ゲストハウスは日本で海外の人と交流できる最高の環境とも言えるので努力次第では留学に行かずとも普通に英語を身に着けることも可能です。
③国際的な友達ができる

ゲストハウスでは海外からのゲストのみならず、多国籍なスタッフも働いています。
僕の働いているところでは、インドネシア、イギリス、ウガンダ、スペイン、カナダ、韓国、アルゼンチンなどその他にも多くの国籍の人が働いています。
もちろんそれに加えていろんな国からゲストが訪れますからもはや日本と感じるのも難しいです(笑)
なのでゲストハウスで働くことで世界中に多国籍な友達を作ることができます。
僕は世界に親友と呼べる友、家族と思える人たち、人生を共に生きたいとも思えるパートナーもできました。
世界中に友達がいるというのは本当に素晴らしいことです。
その友達の国に行くと旅をサポートしてくれるかもしれませんし、世界の問題を「日本の視点だけではなく国際的な視点に立って考えること」ができるようになりました。
世界の輪が広がるだけではなく、自分自身の視野も世界目線に広がります。
④多様な価値観に出会える
前述した通り、ゲストハウスには世界からゲストが訪れます。
もちろん日本の方もいます。
旅をしている人たちはいろんな経験をしている人たちですからその分素晴らしい価値観にも出会えることができます。
海外の人たちと関わっているだけで多くの「日本の疑問」にも考えさせられることがありました。
視野も広がり自分の小ささも知り、考え方も変わりました。
どのような価値観に出会えたかは記事の後半に最後に書いてます。
フリーアコモデーションのデメリット
続いて「フリーアコモデーション」でのデメリットについても触れたいと思います。
住み込みになるとそれなりに問題も出てきます。
①プライベートの空間・時間がない
②給料がもらえない
③体調管理が難しい
①プラーベートの空間・時間がない

これはゲストハウスによっても違いますが、「フリーアコモデーション」をするにあたって最も気をつけるポイントです。
それは『プライベートの空間・時間がない』ということです。
ゲストハウスによってはスタッフ1人に個室が1部屋用意されることもありますが、かなり珍しいと思います。
基本的にフリーアコモデーションはゲストが宿泊するドミトリールームの1ベッドに住み込むようになります。
また、スタッフルームなどのスタッフだけが出入りする部屋がありますが、
それ以外はゲストと同じコモンスペースやキッチンを使うようになります。
1人になりたい時や静かに過ごしたい時があっても常に誰かが同じ空間にいる事になります。
もちろんゲストを優先しないといけませんから、コモンスペースが混雑してる時は使うことができません。
このように、1人になれる時間と空間を確保しにくい点が最大のメリットだと思います。
幸い僕がいるゲストハウスはスタッフ専用の作業スペースのような空間があるので、そちらを活用して勉強したり、1人の時間を確保しています。
勉強などは近くのカフェやコワーキングスペースを活用することで問題は解決しますね。
また、別で「働いている時間」と「働いていない時間」の区別が難しいということです。
勤務時間ではない自由時間の時でもゲストはスタッフと思って声をかけてくるので、勤務時間外でもスタッフとして対応しなければいけません。
常にスタッフとして過ごしている感じです。
かなりストレスに感じたこともありましたが、フリーアコモデーションをする上でそのことは承知の上でやる必要があります。
②給料がもらえない
「フリーアコモデーション」は仕事をする代わりにそこに滞在できるという仕組みなので「給料」というものが発生しません。
貯金やどこかからの収入がないと持続可能な働き方とは言いにくいですね…。
しかしフリアコは週に15〜20時間程度の勤務時間になっているので、空いてる時間で他の仕事をすることができます。
リモート勤務の方やフリーランスの方など働きながら住むことができる人にとっては問題ないですね。
③体調管理が難しい
プライベート空間がなく、多くの人たちが同じ空間で過ごすゲストハウスでは、感染症がかなり強敵になってきます。
今まさに世界を震撼させている「コロナウイルス」など、もし1人が気づかず感染してしまったとしても防ぎようがありません。
海外から来るゲストは空港を必ず通ってくるので、感染していないとは断然できません。
このように感染が流行っている時にはより一層予防など気を使わないといけないです。
実際ゲストハウスに一緒に住み込みしている人が風邪を引いた時、その風邪をもらった時もあります。
以上が「フリーアコモデーション」のメリット・デメリットでした。
これらのデメリットや仕事と両立が現実的ではなかったりしますが、
うまく両立できればいい働き方だと感じます。
僕が学生にフリアコをオススメする理由
これまで「フリーアコモデーション」について詳しく説明してきましたが、
実はこの「フリアコ」は学生にオススメできると感じています。
5つほどあるのですが、長くなるので3つにピックアップしてそれぞれ簡単に説明していきたいと思います。
①節約できる
東京都内の学生だと郊外(都外)から通学したり、都内で高い家賃を払いながら生活している人も多いと思います。
郊外から通学するのも高額な「交通費」がかかりますし、都内で住むのもシェアハウスなどすまない限り高い「家賃」がかかります。
ですが「フリアコ」だと家賃を払う必要なく、宿泊できるのでかなりの節約もできます。
②英語力を身に着けることができる
日本で働きながら英語に触れ合える仕事は中々ありません。
今後必須となってくる英語を習得する為にはゲストハウスで働くのがオススメです。
③多様な価値観に出会える
学生の若いうちにこれほど様々な経験をした大人や海外のゲストと触れ合う機会は多くはありません。
若いうちから国際的な考え方や多様な生き方を感じることで大人になってからの人生が格段に豊かになると感じています。
僕が学生時代に「フリーアコモデーションを知っていたら間違いなくやると思います!
全ては自分次第ですが、「フリーアコモデーション」の環境が何かしらの形で良い影響を与えてくれます。
確かにアルバイトと両立するとなると月々の給料は低いかもしれません、
しかしフリーアコモデーション生活(ゲストハウス生活)で得られる経験や学びはお金よりも価値があるものです。
ぜひ、生活費を稼ぎながらフリアコを両立し、学校に通う方法を見出し実行することをオススメします。
以上が「僕が学生にフリアコをオススメする理由」でした。
⬇︎「僕が学生にフリアコをオススメする理由」について詳しく書いた記事があるので気になる方は見てください。
フリーアコモデーションに対する疑問

これまで「フリーアコモデーション 」について説明してきましたが、まだいまいちよく分からない人もいるかと思います。
ですので次は「フリーアコモデーション」に関するよく聞かれる疑問についてここで書いていきます。
疑問① 英語が話せなくてもできますか?
できるかできないかというと「できます」
ただできないと苦しい環境なのは間違いありません。
僕は英語力0にも関わらずフリーアコモデーションとして受け入れてもらえることができました。
しかも僕がいるゲストハウスはスタッフの半分が外国籍のグローバルなゲストハウスだった為なおさら初めの頃はコミュニケーションに苦戦してました。
フリーアコモデーションの仕事には英語を必要としないクリーニング(清掃)があるのでフリアコとして入ってからゲストハウスの環境を活かしつつ英語を身に着ける方法もできますね。
しかし、いざというゲストとのコミュニケーションは英語は必要なのである程度の基本的な会話ができることが条件かもしれません。
疑問② ちゃんと生活できているのか?
これはゲストハウスによって良し悪しはあるとは思いますが、十分に生活できます。
ゲストハウスなのでキッチ周りには十分というほど設備が充実してますし、毎日清掃することによって常に綺麗な環境で過ごしたりすることができます。
ついつい一人暮らしで部屋が汚くなってしまうこともありません。
また、ゲストハウスによってはスタッフ専用の個室も用意してくれるところもあったりします。
フリーアコモデーションの可能性
「フリーアコモデーション」は要するに「住み込み労働」なのですが、
僕はそれ言葉以上にフリーアコモデーションの可能性を感じています。
現在、「フリーランス」や「アドレスホッピング」など働き方や多拠点生活について多様な生き方ができる時代になってきました。
「フリーアコモデーション」の主な業務はレセプションやクリーニングなどですので、仕事の両立などは厳しい面はあります。
しかし、その業務が自分の専門を行なうことができると考えてみてください。
例えば、、
・SNS運用・マーケティングを行う
・イベントの動画を撮影、制作する
など個人が得意とすることを業務として活動させてもらい、
その代わりにそのゲストハウスで住み込みをさせてもらうということです。
実際、僕はイベントの様子を撮影して編集して動画制作をし、SNSに配信することで、その活動が労働時間として加算されゲストハウスに住み込みをさせてもらっています。
動画制作だけで住み込みができてる訳ではありませんが…(清掃もしています)
しかし、個人のスキルが重要視され個人が特化したスキルをもつ中、こういった清掃要員としてではなく、
『スキルをかって住み込みをさせる』というゲストハウスが今後出てくるかもしれません。
そうなった場合、フリーランスなどの自分のスキルを持っている人からしたらフリーアコモデーション はいい働き方と言えるのではないのでしょうか?
ゲストハウスにはカフェなどがついてるところもあり、基本的に設備は整ってるので「Co-living」の環境を手に入れれます。
今後そういった働き方も増えていくと思います。
フリーアコモデーション生活1年を振り返って…

最後に「フリーアコモデーション 」で過ごしたこの1年間を自分なりに振り返りたいと思います。
地元広島を抜け出し東京のゲストハウスに住み込みをしましたが、この1年間で多くの世界中の友達ができましたし、家族のような存在もできました。
初めは英語の環境がなれずにゲストと上手くコミュニケーションが取れなかったり、辛い日々もありました。
しかし、それ以上に様々な経験ができました。
色んなことも学びました。
特に学んだのは「全て自分次第」ということ。
ゲストハウスに加入する前にはゲストハウスで働くことによって勝手に「英語が身につく」と考えていました。
もちろん、ゲストハウスには海外から来たゲストがたくさんいるので、ある程度の基本的な会話はできるようになりました。
しかし、1年もその環境にいながら、それほど英会話能力の上達はしませんでした。
そこで僕は 環境に身をまかせるだけではなく、最終的には本人がどれだけできるかが大事。
なんだと感じました。
環境(ゲストハウス)が変えてくれたことも大きかったですが、
結局は自分がやるかやらないのか。なんだと…・
環境に身を投げるのではなく、その環境を活かしながら自分で自分を変えていかなければいかない
この教訓は今後も忘れません。
また、様々な価値観にも出会いました。
まずは、『人生観』
日本は海外から見ると「勤勉」のイメージを持たれています。
よく働いて、よく学ぶ。
一見いい意味にも見えますが、これは「日本人は働きすぎ」というイメージがあるためです。
日本では、ブラックな働き方によって働きすぎて命を落とす方もいます。
海外からすると仕事のしすぎで命を失くすのは頭がおかしいと思われています。
日本に住んでいる以上、日本の風潮に真っ向から反対するわけではありませんが、
自分の身を削って働き続けている日本人を客観視して改めておかしいと気づきました。
日本で育ったので国際的な視点を持つまでは、そんなにおかしいと思っていなかったということがかなり恐ろしいです。
海外の人たちは、勤務時間が終わると残業せずにきちんと仕事を終えます。
そして、自分のやりたいことをやり通している人が多いなと感じました。

次に『恋愛観』についての価値観も変わりました。
日本人のほとんどは人前で「好き」などという感情を『恥ずかしい』、『人が見てるから』などという理由で伝えない性格だと思います。
それは元々の日本人の性格だからという理由と、多くの人が人からどう見られているのかを気にしているからです。
しかし海外の人は周りに他人がいようと「好き」などの気持ちを言葉にして伝えるし、ハグなどで愛情表現をしています。
実際、海外の人が日本人男性と付き合ってみてわかったことのネガティブな意見として、
「周りに人がいるからという理由で自分の気持ちを表現しない」
というのが挙げられています。
また、自分の気持ちを表現するのを我慢している。レディーファーストができないなどがあります。
それは、嫌なことがあっても我慢して彼女のことを受け入れることに美徳があるという文化があるからだと思いますが、
海外の人からすると「思ってること言葉にして伝えないとわからないだろ」と思っています。
ですので僕はハグなどの愛情表現はまだ慣れていませんが、どんな状況であれ、自分の気持ちを素直に相手に伝えるようにしています。
それがお互いにとっていいことだと学びました。
他にもありますが、これらが特にフリーアコモデーションを送ってきて変わった価値観です。
ゲストハウスでの「フリーアコモデーション 」は、
将来ゲストハウスやホステル開業を目指してる人にとっても多くのことを学べる場でもあるし、
節約したいと考えてる人にとっても最適な場所であるし、
また、英語を学びたいと思っている方はゲストハウスは留学体験をせせてくれるいい環境です。
なのでもし、「フリーアコモデーション」が気になる方は是非挑戦してみて下さい。
聞きたいことや相談したいことがあれば、コメントか各種SNSの方から相談して下さい。