
シンチャオ〜!『sho-blog』のShota(@n_a_b_e_cp3)です!
今回の旅は1ヶ月間かけて東南アジア1周をしてるのですが、無事ベトナムにたどり着くことができました。
実は今回の東南アジア1周中にどうしても挑戦したいことがありました。
それは「海外ヒッチハイク 」
僕自身学生時代にヒッチハイク で日本1周し、インドでもヒッチハイク を挑戦し成功させたことがあります。
⬇︎インド行ったヒッチハイクの記事はこちらから
日本と海外では治安などの環境も大きく違うため、海外のヒッチハイク は僕にとっては大きな挑戦でしたし、インドで成功したことは大きな自信になりました。
ですので、今回の東南アジア1周中にも良い機会があればヒッチハイクに挑戦しようと考えていました。
その良い機会が『ベトナム』でした。
今回はベトナムでのヒッチハイクの挑戦について書いて行くので、ベトナムでヒッチハイク をしようと思っている方、海外でヒッチハイク をしようと思っている方の良い後押しになれば良いと思っています。
ベトナムでのヒッチハイク旅の様子
ベトナムにヒッチハイクの文化はあるのか
日本ではひと昔バライティー番組で芸能人たちがヒッチハイクをする番組があり、「ヒッチハイクブーム」が起こったりしたこともあるので「ヒッチハイク」と耳にすれば多くの人がわかると思います。
でもそんな「ヒッチハイク」もベトナムには存在するのか?
と思い、興味本位で調べてみました。
そしたら案の定、ベトナムにはヒッチハイクの概念がないらしいです…。
よく調べると、東南アジアのほとんどではヒッチハイクの概念が無さそうです。
その日宿泊していたゲストハウスのスタッフ数名に「ヒッチハイクって知ってる?」と聞いてみましたが、頭の上に「?」を浮かべて何それって反応でした。
まずいな…と思いましたけど、
それと同時に
「ヒッチハイク の概念が国でヒッチハイク したらどうなるんだろ…」という変な好奇心も生まれてしまいました。
いてもたってもいられず、ヒッチハイクに必須アイテムのボードをベトナム人スタッフに確認してもらいながら作成しました。

正しくあってるかわかりませんが、
『ヒッチハイク、フリーでお願いします』
と書かれています。
ベトナムでヒッチハイクをした理由
東南アジアを1周していてなぜベトナムでヒッチハイクすると決めたかというと、それは道路や交通のインフラが整っているからです。
出発したベトナムの中心部に位置する「ダナン」という町は比較的栄えていて、
道路も広く、車通りが多いところでした。
ですので、ダナンに来た時「ここでやろう」と決意しました。
しかし、問題点もありました。
ベトナムは交通量が多いのですが、その半数がバイクなのです。
日本では考えられないほどのバイクの交通量です。
車を捕まえようしてもバイクが邪魔で、車を止めれなかったり、車の運転手が僕の存在にも気づくことが難しくなってきます。
そんな不安を抱えながらも翌日ヒッチハイクへ…。
ヒッチハイクの流れ
今回は今いる『ダナン』という町から100kmほど離れている『ホイアン』という町を目指します。
「ホイアン」はランタンの町として有名な観光地となっています。
Da Nang (ダナン) → Hoi An (ホイアン)
宿泊していたゲストハウスをチェックアウトし、ヒッチハイクができそうな場所まで歩いて散策することにしました。
近くにはダナンで有名なスポット『ドラゴンブリッジ』があります。

ヒッチハイクポイントまで行くのに橋を渡ります。それにしても長い…・

更に進むと、大通りにたどり着きました。
事前に調べてたのと、ヒッチハイカーの感が当たりなかなかいい環境でできそうです。
(案の定バイクの数は多いですけど…)
⬇︎だいたいこの辺りでヒッチハイクしました。

早速ヒッチハイク挑戦してみます。
個人的な意見ですが、「ヒッチハイクを始める瞬間」が1番勇気がいるんですけど、日本でヒッチハイクを始める瞬間と海外でヒッチハイクを始める瞬間では、全然日本で始める時の方が緊張しますね…。(それ以降は意外と緊張しない)
海外だと、テンション上がってやけくそになってるのと、海外の人は笑ってくれるので元気が出ます。
日本だと無反応な人が多かったり、人の目を気にしてしまいがちなところはあるのかもしれないですね。

めちゃくちゃ見られてましたけど…(笑)
選んだ道が思っていたよりバイクも多くなく、車通りもそんなに多くないので気楽にすることができました。
しかし、「ヒッチハイクの概念」を知らないせいか、めちゃくちゃ見てくれるものの反応が悪いです。
やっぱりベトナムではヒッチハイクは難しいのかと諦めていた時、
「HEY!」と声がして振り返ってみると、先ほどからずっとヒッチハイクの様子を見ていたお兄さんがバイクに乗せてやる!
というジェスチャーをしてくれてます。

普通ここで「やったーー!ヒッチハイク成功!」
喜びたいところなんですが、、このお兄さん『Grab』というバイクタクシーの人なんです。
このままではただの「お金を払って移動した人」になってしまうので
ヒッチハイクだから「No Money」で乗せてくれる人を探してると伝えると、
「Ok, 乗っていいよ」とタクシーに乗せてもらうことになりました!
この間、ヒッチハイクをスタートして15分ほどでのヒッチハイク成功でした!!

周りの歓声(近くで見守ってくれてた夫婦の失笑)を受けながらバイクでホイアンと向かいます。
まだベトナムでのヒッチハイクを楽しみたいところでしたが、これも成り行きなので仕方ありませんね。
Grabのバイクに乗せてもらい楽勝でホイアンに到着できる!
と思っていました。
しかし、バイクを走らせ10分ほどでバイクは止まり、降ろされたのはここ。

『え???』
「降ろされたのはバス停でした。」
綾鷹のCMぽく言ったのは伝わったかどうかわかりませんが、
これでは話が違います。
Grabのお兄さんはバス!バス!と頑なに勧めてきます。
バスで行けってことなのか…。
唖然としてる僕をよそにGrabのお兄さんは風のように走り去って行きました。
ゴールできると思っていた矢先にバス停に降ろされたので結構ショック…。
しかし、ウジウジしてても何もないのでバス停のすぐ横でヒッチハイクを再開しました。
そしたらまた10分ほどヒッチハイクをしてるところ、1人のオッちゃんが話しかけてくれました。
その人は英語が全く話せないのですが、「ホイアン!NO MONEY!」と連呼してたら意味が通じたのか1度立ち去ってバイクに乗って帰ってきました。
「おおお!オッちゃんやるやん!」
そのままバイクに乗せてもらうことになりました。

2度目のヒッチハイクになりましたが、なんとかまたホイアンへと向かうことができそうです。
安堵の気持ちでバイクに乗り、10分ほど走らせたところでこのオッちゃんも急にバイクを止め、僕に「降りろ」と言い、言われるがままバイクをおりました。
そこには…

「またかよ!!」
なんとまたバス停に降ろされたのです。
ヒッチハイクの概念がないからか、ベトナムの人はとにかくバスに乗ることを勧めてきます。
言葉が通じないので、「No Bus!」「No Money」と必死に理解してもらおうと努力します。
すると、オッちゃんはバス停とヒッチハイク用のボードを交互に指差し、こちらに何かを伝えようとしてくれています。
そこで少し理解しましたが、バスに向かって「ヒッチハイク、フリーでお願いします」と書かれたボードを見せるんだ!
と言ってることがわかりました。
そんなことが可能なのか…と怖じけずいてる僕にOK!OK!
と側でずっと見守ってくれてます。
もうやるしかないと思い、5分後くらいに来たバスに向かって疑心暗鬼でヒッチハイクのボードを掲げました。
バスは通常通りバス停に停車し、バスに乗ってる人達は僕のことを物珍しそうにこちらを見てきます。
ヨーロッパ系のグループもいて頑張れよ!とエールをかけてくれる人もいました。
それは嬉しかったのですが、バスをヒッチハイクすることなんて無理だよな〜と完璧に諦めていました…。
がその時、バスのスタッフの方が「乗れよ!」と言ってくれたのです。
「No Moneyで乗っていいの!?」と聞くと
スタッフの人はニコっと笑って頷いてくれました。
その時の嬉しさは忘れません。
だって、バスをヒッチハイクしたんですもん!

乗るや否や、先ほどバスの中からエールを送ってくれていたヨーロッパの人たちがハイタッチをして祝福してくれ、なんとバスの中に笑いが起きました。
今からお金を払わず、タダで乗ろうとしてるやつを笑って祝福してくれるなんてなんだか不思議な気持ちになりました。
まず、バスがヒッチハイカーを乗せる話なんて日本ではあり得ない話ですよね。
本当に貴重な体験をしました。

バスに乗せてくれたバスのスタッフの人には感謝です。
バスは40分ほど走り続け、そのまま目的地の「ホイアン」に到着することができました。

ホイアンの街並みは綺麗で幻想的な街でした。
きっと僕を乗せてくれたベトナム人2人はバスに乗せてもらえるということを知ってたんでしょうね。
でないと2連続でバス停で降ろされません(笑)
ともあれ、『ヒッチハイク』という概念がないベトナムでもヒッチハイクで旅をすることは可能ということを証明しました!
海外ヒッチハイクで変わったこと

これまで日本1周のみならず、インド、ベトナムと2カ国で海外ヒッチハイクを挑戦してきました。
その海外ヒッチハイクで得たものはまず『自信』です。
日本でのヒッチハイクもたくさんのことを得ることができましたが、海外ヒッチハイクはそれよりも大きな自信を得ることができました。
ですが、ヒッチハイクをしたからといって何か生まれる訳でもありません。
僕自身「ヒッチハイク」が特にすごいことだとも思っていません。
ただ車に乗せてもらうだけですからね。
でも「ヒッチハイク」に価値を置いていた僕にとっては海外でのヒッチハイクは人生の挑戦でもあった。それで自分の可能性も広がった。
昔の自分に「俺は海外でヒッチハイクして旅をしている」といったらびっくりするだろうね。
僕がこの海外ヒッチハイクで学んだことは
『自分が夢中になれることにはとことん挑戦すること』
それが僕にとっては「ヒッチハイク」というだけで、
それが「スポーツ」、「料理」、「ビジネス」、また「平和への思い」などいろんな形があると思う。
「スポーツ」だから凄いことじゃない。
「ヒッチハイク」だから凄いことじゃない。
『自分が夢中になれること』にとことん夢中になり、挑戦していくことが『凄い』と思ってる。
これは周りと比べることじゃない、大事なのは自分の可能性と向き合うことです。

ヒッチハイクの話とはかなり脱線しましたが、、
上の理由が僕がヒッチハイクを挑戦する理由なのかもしれません。
今からヒッチハイクをしようと考えてる人、自分が夢中になれることに挑戦しようとしている人にとってこの記事が何かの後押しになることを願ってます。